ラインは太ければ強い・・当たり前
釣人はラインの太さを号数で判断するけど、実はライン号数と太さの関係は曖昧で各社バラバラと言っても過言じゃない。号数と標準直径を併記しているメーカーは親切やけど。
数年前にライン号数の指標として、日本釣用品工業会が「ナイロン糸・フロロカーボン糸・ポリエステル糸の標準直径(JAFS-D1051100」を制定したけど内容はかなり緩い。
1.ナイロン糸・フロロカーボン糸・ポリエステル糸の太さ標準規格は、別表1を標準直径とする。
2.ナイロン糸・フロロカーボン糸・ポリエステル糸の許容範囲は、上限・下限の直径が、前後の号柄の標準直径を追い越さないものとする。
ただし、実直径は、限りなく標準直径に近付けることとする。
3.強度等に関しては、各企業の裁量に委ねる。
4.標準直径の計測方法は、製品の一点を三方向から計測した平均値とする。
上記を踏まえて別表1から
号柄 標準直径 許容範囲
0.8号 0.148mm 0.128〜0.165mm
1.0号 0.165mm 0.148〜0.185mm
1.2号 0.185mm 0.165〜0.205mm
1.5号 0.205mm 0.185〜0.220mm
ということは
直径 0.175mmならば、1号でも1.2号でも許容範囲内となる。
同メーカー、同銘柄ではあり得やんけど、A社の1号ラインはB社1.2号ラインより太いということもありえる(笑)
同じ号数でもメーカーや銘柄が異なると単純な比較は出来ないということ。
「実直径は限りなく標準直径に近付けることとする」としているけど、ライン号数というのはこういうことなので、先の例は極端やけど、とりあえず理解しておく必要がありますな。